「こういうことをわしは知っている。
ヴィジョンが真実で、力強いものであったならば、
それは現実にも真実であり、力強いものだ。
ヴィジョンは霊によってつくりだされる。
それは、人間が失ってしまった眼をもって、暗闇のなかに見るものなのだ。」
※ブラック・エルク(オガララ・ラコタ族)1931年
「頭のよい人ほど
神を必要とする。
自分はなんでも知っているという
思考から自分を守るためにも。」
※ジョージ・ウェブ(ピマ族)1959年
「空気に耳を傾けてごらん。
あなたはそれを聞き、感じ、嗅ぎ、味わうことができるだろう。
ウォニャ・ワカン - 聖なる空気 - その呼吸はあらゆるものを再生させる。
ウォニャ、ウォニャ・ワカン - 霊、生命、息、再生 - それらすべてをあらわす言葉。
ウォニャ - わしらはともに座り、たがいに触れていないのに、なにかがそこにある。
わしらは、たがいのあいだにある、そのなにかを感ずる。
なにかの臨在を感じるのだ。
自然のことを考えはじめるいいやり方は、自然について話をしてみることだ。
というよりも、まるで自分の親戚のように自然に語りかけ、川に語りかけ、湖に語りかけ、風に語りかけてみることだ。」
※ジョン・レイム・ディアー(ミニコンジュー・スー族)1972年
「時のはじまりにインディアンは<生き方の教え>を与えられたのです。
それは、世代から世代へと受け継がれて、私たちのもとまで届けらました。
『こうやって生きるのだ』と。
私たちは、たがいにいたわり合うように、教えられました。
たがいを尊敬しなくてはいけません。
自分のことを気づかうように、ほかの人のことも気づかってあげるのです。
私たちに与えられた<教え>の、それは一部をなしています。
私たちが、基本的な大切なものごとをやるべきようにやっているあいだは、困った問題は起きません。
しかし、いったん隣人を憎み、隣人の持ち物を盗み、彼らに嘘をつき、自分で食べ物をつくらず、他人のつくった食べ物に頼って生きるようになると、そのとたんに、私たちはバランスを失ってしまいます。
私たちの伝説や物語が、教えてくれているとおりです。」
※ヴィッキー・ダウニー(テワーテスクェ・プエブロ族)1993年
「この惑星の大地が、人類に贖(あがな)いを求めています。
しかし、それは正気に戻るという贖(あがな)いなのであって、歴史の終末に演じられるという、超自然的な力による<矯正計画>などではありません。
惑星自身は、ほかの生物種たちに助けを求めているのです。
宗教というものは、説教や聖句をいくらたくさん積み重ねても、そんなもののなかに収まりきれるものではありません。
宗教とは本来、ある種の力なのであって、それが求めているのは、大地と人間が調和のとれたひとつのものに統合された状態なのです。
大地は、自分のリズムを聞き分けることのできる人間を待ち望んでいます。
それぞれの大陸の独特な風土が - 谷間の川、ごつごつした山、静かな湖などが、それらをたえまなく苦しめている開発による搾取から解放してほしいと、要求しているのです。」
※ヴァイン・デローリア・ジュニア(ラコタ族)1973年
「私たちの部族の人々は、あらゆる仕事によろこんで踏みこみ、飛びこんでいきますし、それに全力を傾けます。
心の痛みにこだわって、くよくよしてなどいられません。
心の痛みというのは、過去のものです。
私たちみんながより良い明日のために努力すれば、ものごとは良くなっていくでしょう。
傷ついたことにくよくよしつづけていても、つらい感情が後に残るだけです。
そんな感情なら、私たちはもう充分味わっています。
私たちはより良い明日のために、そして心のなかですべての痛みを癒すために、仕事をするべきなのです。
なにかとてもつらいことがあったとき、私はいつも創造神のことを思います。
すると神は、私を苦しめているものを克服できるように助けてくれます。
傷を癒そうと、力を貸してくれるのです。
※ミルドリド・カラマ・イケベ(ニスクォーリ族、プヤラップ族、ハワイ先住民)1993年
「私がここで正しい行いをしなければ、その責任は私の魂だけが負うのである。
悪いのは私であり、彼が悪いのでも、教会が悪いのでも、向こうの山や太陽が悪いのでもない。
インディアンの宗教は、そう教えてきた。
誰もあなたを根本から変えることなどできないし、誰も死ぬまであなたの面倒など見きれない。
すべてはあなた自身の責任で行うことなのだ。」
※アレックス・サルスキン(ヤキマ族)1970年
「お父さんは、私にこう説明してくれた。
この世界にあるすべてのものには、魂ないし霊が宿っている。
空には空の霊がある。
雲にも雲の霊がある。
太陽と月にも、それぞれの霊があり、動物にも、木にも、草にも、水にも、石にも、ありとあらゆるものに、霊は宿っているのだ。」
※エドワード・グッドバード(ヒダッツア族)1914年
『それでもあなたの道を行け』ジョセフ・ブルチャック 編/中沢新一 + 石川雄午 訳 (めるくまーる発行)より抜粋
