「人は自分自身の想念によって自分の獄壁を創る。
自分で創り出した観念によって、そのとおりに制約される。
あなたたちの創り出す観念のなかで最大のものでさえ、実は一個の制約でしかないのである。
問題は、生命とは何かと論(あげつら)うことではなく、これが生命であると身を以って断定することである。」
「情念(ハート)を尽くし、魂を尽くし、心を尽くして汝の神を愛せよ、汝の隣人を汝自身のごとく愛せよ。
これが人類という礎石(いしずえ)の立つ律法である。」
「放蕩息子(娘)の寓話のなかに父の愛が示されている。
息子(娘)の放逸、その悔悛、自己自身・・・即ち真の霊的状態の恢腹。
先ず、もろもろの艱難辛苦をなめ、せっかく受け継いだ財産も蕩尽(とうじん)し、やがて自ら進んで一僕(いちしもべ)となるために帰還するがやがて本来の息子(娘)となる。」
「息子(娘)がたとえ、どのようなことをしたにしても、父の愛は一切の誤(あやま)ちを消してしまう。
父の愛はそれほどに大きいのである。
この事がどんなに正しいかは、あらゆる生活のなかで証(あか)しされている。
真理に気づいたとき、誤ちは矯(ただ)される。
それはひとつの体験であり、この体験を通じて、あなたたちは種々様々の状態より起(た)ち上がって、自分自身(真我)を悟ることができる。
そのとき、誤(あやま)ちは消えて無くなり、真理が大初(はじめ)以来の真理そのままの相(すがた)を現わす。」
「悔い改めが赦(ゆる)しに先行する。
父の愛が解(わか)ったとき、はじめて心底(ハート)より悔い改めが起こり、そのとき、彼(娘)は真に赦(ゆる)されたのである。
かくて彼(娘)は、彼(娘)本来の霊的状態、すなわち、自分自身が神のなかにあるという自覚、を取り戻し、喜んですべての人々の僕(しもべ)となり、自分が他の人よりしてもらいたいとおりのことを人々にするようになる。
あなたたちが放蕩息子(娘)のようになって、はじめてご馳走(ちそう)はあなたたちの前に並べられるのである。
では、(父の)家に入り、兄弟姉妹への愛をもって、今こそご馳走(ちそう)に与(あずか)るがよい。
愛によってのみ、あなたたちは、父があなたたちのために準備し給(たも)うたご馳走(ちそう)を戴(いただ)くことができる。」
「このこともまた、あなたたちが、この地上で学び取らなければならないことなのである。
これまで、あなたたちは、自分の尺度(しゃくど/ものさし)で悪いことをしたと決め込んだ人々に対して愛を出し控えたことがどんなにたびたびあったことか。
そのような断定は、あなたたちの感知することではさらさらないのである。
それは、すべて父なる神とその子との間のことがらである。
このことをよくよく銘記するならば、あなたたちは他を批判することがなくなり、批判という武器はむしろ・・・先ず、第一に自分自身に対して向けるようになるであろう。」
「真っ先に、自分自身の誤(あやま)ちに気がつけば、他の人々を前より一層よく理解するようになる。」
「あなたたちは、これまでとかく人々を避難しがちであった。
自分が避難されないためには、人を非難せぬことである。
先ず、己(おの)が目(まなこ)より梁(うつばり)を取り去るがよい。
そうすれば、同胞の目(まなこ)の棘(とげ)の取り方も前よりいっそう解(わか)るようになるであろう。」
「われわれは到る処(ところ)でわれわれの媒体(パイプ役)を見つけては、今ここでしているように、秘められた方法で世界の到る処(ところ)で真理を説いている。
それも物質界だけではなく、自分の存在の本性をまだ認識していない者のいる内界(複数)〔霊界〕においても、また説いているのである。」
「わたしは、あなたたちだけではなく、あなたたちの俗眼では見えない人たちにも語っているのである。
彼(娘)らが真理を会得(えとく)したとき、彼(娘)らは前途に待ち設けている栄光に向かって邁進(まいしん)するであろう。
彼(娘)らは、その意識が更により高き状態に高まりゆくにつれて、自分がもはや地縛の存在だけではなく、自分が心のなかで勝手に創り出していた束縛より放たれ、無(む)げ、自在であることに気づくであろう。
わたしの言葉を受け入れるがよい。
そうすれば、あなたたちもまた無(む)げ・自在となる。」
「あなたたちの胸(ハート)を、神と全人類とに対する愛で満たし続けるがよい。
そうすれば、わたしは多くのことをあなたたちに教えよう。」
「わたしはもともと単純であり、到達し易(やす)い〔存在〕であるから、たとえ、わたしの語ることが全部は解(わか)らないにしても、わたしの語ることをよく聞き、それに波長を合わせて待つがよい。」
「すべての人が神について教えられるであろう、と預言書のなかに書かれている。
ゆえに、父なる神について聞いたことのある者、学んだことのある者はすべてわたしの許(もと)に来るがよい。」
「光り、闇のなかに輝きてあれ、と命じ給うた父なる神が、わたしの胸(ハート)のなかに輝き給い、光と神の栄光についての悟りとを与え給う。」
平安と愛、あなたたちとともに在れ
おお、永遠の父なる神よ。
わたしたちのすべてに、貴神の神性が植えつけられています。
わたしたちは、貴神の臨在を体得し、貴神の神性が生命(ラ)・生活(イ)・生涯(フ)のなかに御自身をあらわし給い、生きとし生ける者を祝福し給い、ありとしあらゆる者を貴神に引き寄せ給いつつあることを知りました。
愛なる父よ、貴神の息子(娘)が語るとき、愛と理解とを以って貴神の御言葉(みことば)に耳を傾ける者、また読む者を祝福し給わんことを。アーメン。
「心身の神癒」 M・マグドナルド・ベイン著/訳 仲里誠吉 (霞ヶ関書房発行)より抜粋。
